機関誌pHi5.0 172号に掲載(6~7ページ)した 「 パタカラ骨盤低かかと落とし体操 」のそれぞれの意味について補足説明を以下の通りさせて頂きます。
【歯科医の宝田恭子先生が泌尿科医の関口由紀先生とともに開発した『パタカラ骨盤底かかと落とし体操』それぞれの意味】
01. 立つ
肩の力を抜いてあごを引きます。気づいたときに「下腹に少しだけ力を入れる」「お尻を少しだけ締める」がポイントです。
良い姿勢を心がけていると、ケガや病気のリスクも軽減できます。
02.吸って吸って
頭とボディをつなぐ胸鎖乳突筋という筋肉は、鼻から息を吸うときに吸気筋として働き、自然と後方に倒れ胸郭も開き、より深く息を吸うことができます。
上唇と下唇がついていても、口の中では歯と歯の間にすき間ができ(安静時空隙)、下あごの筋肉が休んでいる状態になります。
目線は3階くらいに上がってくるはずです。つまり自撮り棒で写真を撮っているときの顔の位置。一番ほうれい線が目立たない、たるみのない状態です。
03.トントントン
このときの舌の位置が人間の機能的な呼吸、鼻呼吸の舌のポジションです。
低位舌(舌が年齢とともに下がってくる)になると口呼吸になりやすく、また、誤嚥も起こしやすくなります。
04.吐いて
口から息をで吐きながら、トイレを我慢する感じで締めます。
05.上げて
締めた状態のまま、少し上に持ち上げるようにします。
04、05が骨盤底筋を強くし、尿もれを予防する運動です。
06. パ
食べこぼしを防ぎます。
07. タ
食べ物を押しつぶす力をつけます。
08. カ
食べ物を食道に運ぶ力をつけます。
09. ラ
食べ物を口の中でまとめる力をつけます。
10. トントントン
かかとに刺激を与えることで、「骨を強く!」という指令が脳から出ます。
手を叩きながらのかと落としは、認知症予防につながります。
これらの体操をすべて行わなくても、例えばねこ背になっていると思ったら「吸って吸って」をしたり、テレビを見ながらかかと落としをするなど、気になるところを重点的に行っても大丈夫。
また、
「パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ......」
「タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ......」
「カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ......」
「ラララララララララララララララララララララ......」
と、早口で言ってみます。声を出さなくてもOK.。むせや誤嚥を予防します。
以上。機関誌で掲載できなかった解説を記載させて頂きました。
今回ご協力いただきましたのは宝田先生。
◆宝田恭子先生プロフィール
歯科医師。東京歯科大学卒業。宝田歯科医院の三代目院長。
日本アンチエイジング歯科学会監事、睡眠改善インストラクター。
メディカルアロマテラピー研究会に所属。
従来の歯科医療に加え、口元の筋肉を中心とした表情筋、顔面筋を活性化する独自のエクササイズを提唱。
口元からトータルな美しさと健康を手に入れる方法を研究。
自らもその実践と普及に励んでいる。テレビや雑誌、講演、SNSでも幅広く活躍中。
ホームページ http://takaradakyoko.com
Instagram https://www.instagram.com/kyokotakarada/
Twitter https://twitter.com/KyokoTakarada
YouTube https://www.youtube.com/channel/UC-xhY7ggwm4BRuYGxDHvMaQ
◆関口由紀先生プロフィール
医療法人LEADING GIRLS 理事長 女性泌尿器科医
ブログ http://ameblo.jp/luna0456620618/
ホームページ http://www.luna-clinic.jp/
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