美容室向けお知らせ

震災後一年を迎えて  宮城支部 山内先生より

昨年311日、東日本大震災、巨大津波で壊滅状態になり、全国的にも有名になった宮城県南三陸町。私の住んでいる町です。うちも海のすぐ近くでしたから一瞬にして何もかも流されました。あれから一年、今でも思い出しますが、あの日、ロットを巻いたままお客様と共に高台へ避難し、車の中でロットをはずし送り届けた直後に巨大津波が押し寄せました。ロットをはずした場所まで波が来たのを見てあと数分遅れていたらと思うと今でもヒヤっとします。次の日、跡形もなくなった自宅の側に倒れたベルサーキュや酸化用の椅子を見た時には涙が止まりませんでした。

 

長い避難生活の中、支部長から頂いた協会手帖を毎日見ていたら、先代伊久江会長の「人間畳一畳で寝ることが出来る」「川はいつも流れています。行ってしまったものを追いかけるより、流れてきたものをしっかりと大切に受け止めましょう」とありました。この一言一言に励まされ私も前に進む事を考え、自分にできることは、ボランティアカットだと思い、ハサミ等を皆さんに頂き、3ヶ月間やってきました。

 

526日、協会本部の理事長を始め多くの方々に避難所迄来て頂きました。全国の会員の皆様から寄せられた多大なる義援金や励ましの言葉を頂戴し、本当に感無量でした。先代山﨑伊久江会長に巡り会えた事、支部の皆さんに出逢えた事が私にとって最大の宝です。仮設店舗ですが、昨年12月13日にオープンする事ができました。これも全国の皆様に支えられたからこそと思っております。改めて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。



(協会ニュース140号に掲載した寄稿文は紙面の都合上一部割愛させて頂いておりますので、ここに改めて全文を掲載させていただきました。 事務局)

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